新人看護師が時短で情報収集する方法
こんにちはう”ぇるです。
今回「新人看護師が時短で情報収集する方法」を記事にしました。
新人時代一番最初の壁になるのが情報の難収集の難しさではないかと思います。
時間をかけて情報収取しても、大切な情報が漏れていたり、把握しきれていなかったりして先輩ナースに中止される。
なんてこともあるのではないでしょうか。
学生時代、実習で患者さんの情報を取ることはありますが、実際ナースとして働くとなると、責任もでてくるため、学生時代とは全く変わってきます。
しかも、学生の時と違って、1人ではありません。
7人、8人、多い時には10人以上という時もあるでしょう。

本当に情報収集は時間がかかる
そのため、より情報を取るために早く出勤するといったこともあると思います。
スムーズに業務を行なうためにも最初に乗り越えなければいけないことかもしれません。
でも、いざ病院にきて情報取集するとなっても、どう情報を取ったらよいのか迷うのではないでしょうか。
特に最近では、業務改善のために申し送りの短縮、廃止などで情報収取スキルが重要となってきます。

いかに効率よく情報収集するかがポイント
まずは必要な情報なのか整理する
新人時代はとにかく患者さんを把握するために1~10ま情報を取ろうとします。
それだと、時間がいくらあっても足りません。
ましてや、受け持ち患者が多ければ多いほど困難と言えるでしょう。
実は先輩ナースですら1~10まですべての情報を収集しているわけではありません。
情報を収集しながら、必要は情報と不必要な情報を頭の中で整理しているのです。
まず、新人の時はすべての情報ではなく的を絞って情報収集をしましょう。
まず入院時記録から
まず情報収集する上で大切なのは、入院時記録です。
今の病気がいつから発症し、どういった症状でどのような経過をたどり入院となったかを情報としてまとめたものになります。

入院時記録はメッチャ大事!
入院時記録を知るということは、今、患者さんが置かれている問題点を知るということになります。
特に症状は、患者さんを観察する上でも、看護をする上でも基本となります。
そして、その入院時記録はその患者さんの生活背景を知ることにもつながります。
その患者さんの生活背景を知ることは、その患者さんが病気となった原因が隠れているいることも多いからです。
そのぐらい入院時記録を知るということは大切になるのです。
また、実際に患者さんのところに行ったときに、どういった流れで入院となったか知らないと、患者さんとのコミュニケーションも図れません。
患者さんからしても、「え?知らないの?さっき話したんだけど。」なんてことにも、なってしましまい信頼性も薄くなってしまいます。
既往歴情報の重要性
そして、次に情報収集するのが既往歴です。
患者が、入院となった原因に既往歴があり、それが病気を増悪させた可能性があるからです。
新人の時はこの既往歴の情報を見過ごすことも多く、その既往歴と主訴を結びつけることが出来ない。
余はアセスメントできないといったことも少なくありません。
例えば
下肢の壊死で入院した患者さんがいたとします。
ある程度経験のあるナースであればこの時点である病気を疑います。
ですが、新人ナースは下肢の壊死という病気に眼が行き過ぎてしまい、根本的な病気に何が隠れているかを見過ごしてしまいます。
そして、ある時その患者さんの意識レベルが低下したとします。
それを発見した新人ナースはなぜ、意識レベルが低下したのかわかりません。
ですが、先輩ナースは初めからある病気を疑っていてすぐに対応することができました。
そうです。
糖尿病です。
糖尿病による低血糖起こし意識レベルが低下したと疑うのです。
もちろん、この先輩ナースは経験と知識から気がつくことができたかもしれません。
しかし、新人ナースでもその既往歴を把握していれば、早く対処できたかもしれません。
既往歴を知ることは、早い段階で対処できる。
治療につなげることができるのです。
採血データから見えること
そして次に採血データです。
採血データは科によってとてもシビアに見る科もあれば、そんなに重要視していない科もあります。
しかし、アセスメントをしていく上で採血データはとても重要になります。

重症度が高ければデータの見方もシビア。
「私は医者じゃないし、あまり解らないから採血データは見ない」となってしまうと、実は採血データが悪い故に、症状を引き起こしていた。
気づくことが遅くなって、処置が遅れてしまったということもあるからです。
ある程度検査データを把握しておけば
「もしかしたら、この病気のせいかもしれない。」
「こういう症状がでるかもしれない。」と
予測し早い対処ができるかもしれません。

対処が早ければ早いほど助かる命も多い
そうならない為にも採決データを知るということは、アセスメントや看護につなげるためにも重要となります。
その患者さんが入院となった経緯と既往歴を検査データを照らし合わせ、最初は自分なりのアセスメントをしていきましょう。その後も、もちろん検査データを追っていくことは大切です。
経過表から患者の基準値を知る
次に経過表です。
温度板、熱型表とも言われています。
経過表にはバイタルサインをはじめ、観察項目も記入されています。
この患者さんの血圧や熱型の変動、不整脈はないか、呼吸状態はどうか、疾患の観察項目など、時間ごとに記録したものになります。
患者さんの状態を把握し、次の看護ケアにつなげる上でも大切な指標になってきます。
経過表では、そん患者さんの基準値を知るということも大切になります。

経過表から拾える情報はかなり多い
血圧、脈拍、体温、呼吸回数、Spo2など急激に悪化すれば気がつきやすいかもしれません。
しかし徐々に変動してきた場合は気がつきにくくなるかもしれません。
症状もそうです。
元々あった症状から、良くなっているのか悪くなっているのか把握するためにも経過表でその患者んさんの基準とを知るということは大切になってきます。
点滴、内服から見えること
次に点滴、内服です。
点滴や内服の情報収集をするということは、その患者さんが、現在どのような症状があり、どういった病気の治療をしているか把握することができます。
また、点滴や内服の変更があった場合には、何か状態が変化していないか、医師カルテと照らし合わせながら確認すると良いでしょう。
疾患よってはリスクの高い点滴を微量で落とすために、シリンジポンプや輸液ポンプを用いることもあります。

輸液、シリンジポンプを使用している薬剤はしっかり情報収集するべし
それらを把握するためにもカルテ内から点滴の内容や投与速度を把握して取り扱う必要があります。
この把握を怠ったときに大事故につながる可能性もあります。
カルテから情報収集したら、患者さんのところへ訪室した時にも必ず点滴内容や速度は確認するようクセはつけましょう。
看護計画を真似る
次に看護計画です。
看護計画は看護問題を立案し、どのように患者んさんへ介入しているかを日々記録として残していきます。
看護計画は、その患者さんに対してスタッフみんなが同じように看護ができるようにするツールでもあります。
そのため、看護計画は評価日を設定して評価したり、カンファレンスしたりすることもあります。
新人ナースのうちは、まだどのように看護介入していったらよいのか解からないことも多いです。

最初は「自分がどのように介入するか。」ではなく先輩ナースが「どのように介入しているか」を見よう
最初は見様見真似で構いません。
真似るというのも自分を成長させるためにも大切な行為となります。
たくさん先輩ナースの良いところを真似ましょう。
以上が時短で情報収集する方法となります。
最初はこの6点も難しいと思うかもしれません。
そう感じたら「入院時記録」「既往歴」「経過表」ぐらいから始め、徐々に「採血データ」「点滴、内服」「看護計画」と広げていいくと良いかもしれません。
ムリに詰め込めばまた把握できなくなります。
自分のできるところから情報収集を進めていきましょう。
まとめ
今回「新人看護師が時短で情報収取する方法6点」を記事にしました。情報収集は患者さんを把握する上での必須事項です。しかしながら、情報収集に時間がかかるのも事実です。情報収集は科によったり急性期、慢性期によってもポイントが変わってきますが、「何が必要な情報なのか整理する」という点は変わらないと思います。自分が知っておくべき情報なのか。必要な情報なのか整理しても、先輩ナースとは情報がズレている可能性はあります。そういった時には先輩ナースが意識している情報収集の仕方を聞いてアドバイスもらうと更に情報収集の時短につながるかもしれません。今回記事にしたことが少しでも役に立てたらと思います。
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