現役看護副師長が語る「管理職の実際。」管理職になってメリットはあったのか?

看護師雑記

 

看護管理職になるメリットはあるのか。

 

看護師になって13年、一度は転職し今の病院に働いて6年目になります。

 

今の病院で働き始めて3年目ぐらいの頃に主任になりました。

 

そして主任を2年経験し今は副師長という役割で働いています。

 

一般的に考えたら早い昇進であると思います。

 

う”ぇる
う”ぇる

私も男性であることや家族のことも考えてはいかなくてはならない為、それなりに野心はありました。

 

しかし実際に役職者になってどうでしょう。

 

メリットはあったのでしょうか。

 

デメリットは何なのでしょうか。

 

う”ぇる氏自身はメリットがあったと感じています。

 

看護役職者になって感じたメリットは

 

う”ぇる
う”ぇる

前提として自分自身の性格上、役職者だからといって後輩スタッフと格差をつけた接し方はしていないので、ここではう”ぇる氏自身が感じたメリットになります。

 

あくまでも参考程度に見て下さい。

 

役職手当がつく

看護管理者になると役職手当というものが付きます。

 

主任になった時には5.000円

 

副師長になった時には10.000円でした。

 

う”ぇる氏に病院では看護師歴10年を超えると基本給が上がるという制度があります。

 

う”ぇる氏は管理職になる前、まだ看護師歴として10年経っていませんでしたが、管理職になったことで基本給も30.000円ほどあがりました。

 

単純に考えても35.000円のプラス。

 

これは正直大きいかったです。

 

病院内部事情や病院の現状況が把握しやすい

管理職になると、役職者会議というものがあります。

 

この会議では、看護部に関わらず他部門の状況。

 

医師、看護師を以外にも入職や退職者、結婚や出産などの発表。

 

時には病院の収支、損失も発表されます。

 

今後、病院発展のための取り組み方などを話し合ったり、発表したりもします。

 

管理職にならないと解からない情報をいち早く知ることができるので、「今日の会議はどんな驚きがあるのだろう。」「今後のボーナスはどうなるのだろう。」「どんなことを発表させられるのだろう。」といったワクワクやドキドキがあるのは確かです。

 

もちろん役職者会議ではスタッフに話してならない内容まで聞くことになるので基本、会議内での話は持ち出し禁止となることも多いです。

 

夜勤業務が減る

これは人それぞれ考え方があるかもしれません。

 

夜勤業務が減るという事は給料が下がるということです。

 

いくら役職手当がプラスされたとしても、夜勤手当にかないません。

 

う”ぇる氏は男性看護師でもあるため、もちろんそれなりの給料はもらいたいです。

 

ですが、家族とできるだけながく過ごしたいという気持ちもあるため、夜勤が減ることはいい面でもあり悪い面でもあります。

 

う”ぇる氏のいる病院ではその事を理解してくれているところもあるので夜勤は2~3回/月程度で行なっています。

 

なのでその辺も配慮して頂いていると考えてメリットとさせてもらいました。

 

スタッフ1人1人と向き合えるチャンスがある

看護管理職になると、スタッフ1人1人と面談を行なったり相談されることも多くなるので、スタッフの悩みや目標に対して向き合ることができます。

 

そうすることによって、病棟や病院の改善策につながり、より働きやすい環境を作っていくことができます。

 

スタッフの意見を吸い上げるチャンスがあるのでメリット言えるでしょう。

 

マネジメントが身に付く

看護役職者にはマネジメント能力は大切になってくると思いますが、急に身に付くものでもありません。

 

意識はせずとも役職者になる前から少しずつ相談されたり、解決したりして身に付いてくるものだと思います。

 

そして役職者の立場になって大いに発揮していく。

 

う”ぇる
う”ぇる

個人だけではなく、病棟、病院といった大きい枠でマネジメントをしていくわけですから、自分自身のレベルアップにはなります。

 

看護役職者になって感じたデメリットは

 

う”ぇる
う”ぇる

う”ぇる氏の病院では管理職を行ないないがら、スタッフの人数によってはリーダーを行なったり、受け持ちをすることがあります。

 

その点を踏まえて書きたいと思います。

 

残務が多く、手当も申請しずらい。

う”ぇる氏の病院では管理業務一点集中というわけにはいきません。

 

リーダーや受け持ちをしながら管理業務を行なうことも多いです。

 

なのでリーダー業務や受け持ち患者が一通り終わった後に、管理業務を行なうことも少なくないのです。

 

そのために残務がスタッフより多くなってしまう傾向にあります。

 

管理職にあると残業が取りずらいと思ってしまいます。

 

決して「残業を申請するな。」と言われてはいないですが、「管理者手当もらっているのだから。」とは言われます。

 

なので残業は申請しずらいのは実情です。

 

中には全く残業を申請しない管理職の人もいますが、う”ぇる氏は仕事をしているのに残業をもらえないのは理不尽だと思っていますので、管理業務時は手当をもらっているため残務申請はしません。

 

しかしリーダー業務や受け持ちの関係で残務となった場合は申請するなど分けてはいます。

 

スタッフのミスは管理者のミス

管理職という立場である以上、スタッフがミスをしないように管理していくのも仕事です。

 

例え自分のミスでなくても管理不足として医師や上層部、他部門から責められます。

 

これ仕方ないと思いながらも正直辛い部分ではありますが、逆を言えば大きな医療事故を起こさないための改善策とも言えるので前向きに受け入れてはいます。

 

患者さんを関わる機会が減る

管理職の仕事をしていると、リーダーをすることは多々ありますが、受け持ちをする機会は格段に減ります。

 

患者さんとのコミュニケーションは減り、話をする機会があったと思ったらクレーム対応だったりすることも少なくありません。

 

「こんなことをするために看護師になったわけではない。」と不満を感じることもあります。

 

管理職の意識はありますが、純粋に患者さんと向き合っているときは楽しいと感じてしまいます。

 

以上がう”ぇる氏が管理職なって感じたメリットとデメリットになります。

 

管理職になった最大の理由

 

う”ぇる
う”ぇる

う”ぇる氏が働いている病院では人間関係から看護業務、他部署との連携までボロボロでした。

 

人間関係で退職者は増加。

 

看護業務の要領の悪さ。

 

他部署からはすべて丸投げにされる始末。

 

大きく分けるとこれを変えたかったのです。

 

そして管理職になり少しずつ取り組んできました。

 

すべてを看護師の思い通りにすることは難しいですが、それでもいくつも改善にすることはできました。

 

最大に利点は人間関係で退職するスタッフがいなくなったことです。

 

もちろん自分1人の力ではありませんが、取り組みに実を結んだ時には素直に管理職である強みでもあるメリットだと感じます。

 

 

まとめ

今回管理職になるメリット、デメリットを記事にさせてもらいました。病院によっては管理職と言っても働き方は異なってくるので、魅力という部分でも感じ方が違ってくるでしょう。管理職は1スタッフとして経験したことがないことを経験します。また違った面で学ばなくてはならないのは確かです。管理職のデメリットだけに眼を向けるのではなくメリットにも眼を向けて頂けたらまた考えかたは変わってくでしょう。

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