看護師夜勤専従は興味があるけど不安。メリット、デメリットは?

こんにちは。う”ぇるです。
今回夜勤専従として働いては見たいけど、働けるのか不安という人。
う”ぇる氏も夜勤専従として働いた経験があるため、それを踏まえ解説していきたいと思います。
夜勤専従には大きく分けて2つあります。
常勤として働くか。
もしくは非常勤として働くかです。
夜勤専従を行うにあたっていくつか知っておいた方がよいポイントがあります。
夜勤専従としてのメリットは?
夜勤専従として働くメリットは
- 高収入を得られる。
- プライベートが充実する。
- 人間関係の悩みが減る。
- 夜勤の方が忙しくない。
といった理由から夜勤専従を希望する人も多いです。
高収入を得られる。
夜勤専従になるともちろん夜勤手当が発生します。
この夜勤手当が大きい分、希望する人多いと言えます。
特に非常勤の場合だと常勤のよりも手当が高い傾向にあります。

地域によって夜勤手当の格差はありますが、常勤で1回の夜勤手当が15.000円だとしたら、非常勤の場合は20.000円だったりすることがあります。
夜勤を1ヶ月9回行なったとしたら
9×20.000円=180.000円。
手当だけでこの額になるわけですから収入としてもかなり大きいです。
プライベートが充実する。
高収入を得てさらにプライベートを充実させるために希望する人もいます。

夜勤専従には「144時間ルール」というものがあります。
2交代制夜勤16時間÷144時間=9回
1ヶ月の夜勤回数は9回以内で行うよう推奨されているのでそれ以外は休みとなります。
10~13日/月は休みであり、体力のある人であれば、夜勤明けでも活動できますのでプライベートを充実させることができます。
人間関係の悩みが減る。
夜勤専従になると、スタッフと関わる人数も少なくなります。
関わるスタッフが少なくなれば、それだけ周りから聞かされる愚痴や嫉みは減ります。
気を使うことも極端に減りますので精神的安定にもつながります。
特に非常勤であれば、病院内のことまでは解からないし、深く関わる必要もないので、黙々と仕事をすることができます。
夜勤の方が忙しくない。
これは診療科によって変わりますが、回復期やリハビリ期などの診療科であれば、ある程度自立されている患者さんも多いため、身体的負担も軽減されます。

夜勤専従を希望する際は、こういったポイントで探すのも良いかもしれません。
夜勤専従としてのデメリットは?
夜勤専従として働くことはもちろんメリットだけではありません。
- 生活リズムが乱れる。
- 疲労が蓄積する。
- 身体が慣れるまでに時間が必要。
- 高いスキルが求められる。
といったことがあげられます。
特に身体面では影響が出てくる可能性があります。
生活リズムが乱れる。
夜勤専従は夜間を通して2日分働くわけですから、日中は夜勤に備えて寝てから出勤したり、夜勤明けで帰宅しても日中は寝て、夜活動といった昼夜逆転気味にはなります。

只でさえ、交代勤務で働く人ほど病気の発症リスクは高いと言われています。
追い打ちをかけるように生活は不規則となりますので、体調面管理はとても大切になってきます。
疲労が蓄積する。
夜勤専従行なうと、確かに休みは多くなりプライベートも充実させやすくなります。
しかし、疲労が回復しないまま、また夜勤を行なうのですから、日に日に疲労は蓄積されていきます。
疲労が蓄積されれば、仕事にもプライベートにも影響は出てきます。
そうならないためにも、身体をしっかり休める日は設けた方がよいかもしれません。
高いスキルが求められる。
夜勤専従になると、スタッフは極端に少なくなります。
そのため、受け持ち患者に状態をしっかり把握しアセスメントするスキルや急変が起きた時の対応なども求めされてきます。
また、非常勤で行う場合は日勤帯の状況が解かりずらい中でも業務を行なっていかなくてはなりません。
また入院の対応や看護技術など、その病棟のやり方がありますので慣れるまでは大変にはなってきます。
夜勤専従を行なう上での知っておくべきこと。
前述のも少し書きましたが、夜勤専従を行なうにあたって看護協会でも推奨されているルールがあります。
「144時間ルール」
これは夜勤専従を行なう看護師の体調を配慮したルールになります。
2交代制の場合だと1ヶ月9回以内まで、3交代制だと18回以内に収めなくてはなりません。

これは日本看護協会がルールとして提唱しているものであり、労働基準法などの法律として明確に定められてるものではありませんので注意が必要です。
ただ、理不尽にも「夜勤回数を10回以上にさせられた。」「体調に影響が出た。」ということがあれば相談する権利はありますので無理はしなようにしていきましょう。
「夜勤は連続2回まで」
生活リズムが乱れは健康への影響も出やすくなるため、考えられたルールとなっています。
2回連続で夜勤を行なった場合は、その後48時間以上の休日、休息を与えること。
1回の夜勤であれば、24時間以上の休日、休息を与えることを日本看護協会では提唱しています。
「休憩時間」
夜勤途中では1時間以上の休憩を与える。仮眠時間は2時間以上を設定するのがルールとなっていますが、患者の対応や夜間入院などで実際に休憩できる人も少ないでしょう。
もし夜勤中に入院などにより与えられた休憩時間が取れなかった場合は、時間外勤務として手当を支給しなくてはならので知っておくとよいかもしれません。
「給料面」
夜勤専従を行なうと確かの給料は上がります。
しかし、上がった分、税金として引かれる額も大きくなります。

夜勤手当として収入を得たはずなのに給料明細を見てみると、思ったより収入が少ない。
と、実際に感じました。
「1万でも2万でも収入を得たい。」と思う人は良いかもしれませんが、期待以上に収入は得られないかもしれません。
「身体面」
先ほどにも書いたように夜勤専従には「144時間ルール」が提唱されています。
夜勤専従者の負担を少なくするためでもあります。
そしてある程度、夜勤専従の期間も決めなるようにされています。

2ヶ月間と3ヶ月間の夜勤専従を何度か経験しましたが、体力的にはかなり辛かったです。
1ヶ月ぐらい経った頃くらいから身体は慣れ始めましたが、いくら休みが多くてもやはり疲労は蓄積されてきます。
3ヶ月が経過した頃にはもう身体はクタクタでした。
夜勤専従は病院側も強要してはいけないことになっていますので、一旦、3ヶ月で終了にしました。
夜勤専従はあくまでも期間限定がオススメ

経験から夜勤専従は期間限定で行なうことをオススメします。
「収入を上げたい。」「プライベートを充実させたい。」と夜勤専従を希望するかもしれませんが、続ければ心身は間違いなく疲れてきます。
疲れてくると収入やプライベートよりも「身体を休ませたい。」に変わってきます。
人間は昼間起きて、夜や寝るという生活リズムになっているので、身体は正直です。
それに相反して働くわけですから、長期間の夜勤専従は避けた方が無難と言えます。
もし夜勤専従として働くなら、3ヶ月ながくても6ヶ月。
もしくは2ヶ月やったら2ヶ月日勤などパターンを決めるやり方も良いかもしれません。
そして夜勤専従は生活リズム、給料面、休息面を考えても2交代制をオススメします。
いずれにしても、身体疲労は蓄積されてくるので、自分の身体と相談しましょう。
まとめ
今回夜勤専従のメリット、デメリットを解説させてもらいました。う”ぇる氏の経験上、夜勤専従をずっと続けるのは困難と言えます。収入、プライベートよりも身体にかかる負担の方がデメリットが大きいと実感したからです。夜勤専従を行なうのであれば、最初は短い期間から始め、身体と相談しながら、期間、継続を決めていった方がよいでしょう。
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