「看護師はとにかく残業が多い」前残業・後残業を減らすために行なうポイント

新人看護師

看護師の仕事はとにかく「残業が多い」

 

 

これはもう看護師なら永遠のテーマとも言えます。

 

看護師=残業が多い。

 

更にもれなく前残業まで付いてくる。

 

そしてお墨付きは、前残業に関しては残業代として支払われない。

 

後残業にしても8時間や10時間、それ以上は残業代を支払わないという現実です。

 

しかし実際には20時間、30時間残業をする人だってたくさんいるんです。

 

看護師はサービス残業がとっても多い職業なのです。

 

では、なぜ看護師は前残業をするのでしょうか?

 

看護師が前残業をするわけは?

 

前残業は決して病院から「しなさい。」と言われているわけではありません。

 

う”ぇる
う”ぇる

しかし、前残業をすることが風潮化されています。

 

出勤ギリギリで来ようもんなら「こんな時間に来て。」と言われる始末。

 

こんなことが日常的に起きているのです。

 

う”ぇる氏も

 

「こんなギリギリに来て情報ひろえるのかな?」

 

「患者さん把握できるのかな?」

 

「回診、ケア始まっちゃうよ。」

 

「逆に周りに迷惑かけちゃうよ。」

 

って思うことは確かにあります。

 

そこは否定しません。

 

ですが、先ほども書いたように前残業は強要することはできません。

 

ギリギリに来たその人が悪いわけでもなければ、早く来た人が悪いわけでもありません。

 

その風潮やシステムこそが問題なのです。

 

しかし、「明日から前残業はなくしましょう。」と言ってもそれは無くならないのが現実かもれません。

「自分のため」に前残業をする

 

前残業をするにあたって「自分のために」という人もいるのは確かです。

 

  • 自分の要領が悪いから前残業をする。
  • 患者さんの事をしっかり把握しないと怖い。
  • 患者さんの情報を整理するため
  • プライベートを充実させるために早く来て早く帰る。

 

など、時間に余裕を作り焦らず行えるように。

 

インシデントを出さないように。

 

自分自身を精神的に安定させるために前残業をする人もいるのではないでしょうか。

 

う”ぇる
う”ぇる

しかし、これは悪いことではないと思います。

こういった人は自分の性格を知っているからです。

 

 

「焦ると頭の中が真っ白になってしまう。」

 

「思ったように行動ができなくなる。」

 

「焦るとインシデントにつながる。」

 

それが嫌だから自分自身のためにも前残業をするといった人も多いでしょう。

 

ですが結果、患者さんのためにもなっているということは間違いないでしょう。

 

忙しすぎるから前残業をする

 

まず病棟に来て最初に行うのが情報収集かと思います。

 

1日に7人~13人受け持つこともあるでしょう。

 

この人数の情報収集するだけでも骨が折れます。

 

極めつけに

 

  • 点滴の準備
  • 手術の準備
  • 入院の準備
  • 処置の準備
  • ケアの準備

 

など始業前から準備だらけです。

 

この準備を行なっていないと後々、業務に支障が出てくる可能性があり、それが解かっているからです。

 

そしてそれが、自分でも嫌だし周りの迷惑をかけたくないと思ってしまうのです。

 

1日に7人~13人の患者さんを看るという事は大変なことです。

 

その間にもナースコール対応や緊急入院、手術、急変など予期せぬことがたくさん起きるのです。

 

極力忙しくなり過ぎるのを避け少しでもスムーズに業務を行なうために早く来て準備をする。

 

日本人らしい真面目さもあるのかもしれません。

 

強制的に前残業をさせられている

 

う”ぇる
う”ぇる

もうこれ論外ですね。

 

強制的に前残業させる病院は間違いなく後残業手当もろくに出さないでしょう。

 

こういった病院はさっさと辞めるべきです。

 

ただでさえ早く来て緊張が張り詰めた中で業務を行なうのに、前残業を強要されたら、身が持ちません。

 

生産性が悪過ぎます。

 

自分にとって何のメリットもないのです。

 

前残業は義務化されていません。

 

それが解かわらない病院はこちらからおさらばしましょう。

 

看護師の前残業も「残務時間」とされるガイドライン

 

もうご存じの方もいるかと思いますが、厚生労働省が看護師の働き方を見直すガイドラインを発表しています。

 

う”ぇる
う”ぇる

始業前の準備は勤務として扱うなど、曖昧とされていた部分が明確にされたのです。

 

もし強制的に前残業を強要されたとしたら、指揮、命令下となるので、業務に従事する時間は労働時間に当たるとされているのです

 

余は勤務に関わる情報収集や準備は前残業として含まれいるのです。

 

詳しくは労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドラインを見てい頂けると解かると思います。

 

ただ残念なことに、このようなガイドラインがあっても前残業の申請が認められる病院は、ほぼないのが現実でしょう。

 

病院側がこの前残業を認めた場合、病院は大きな損失は避けられないと思います。

 

例えば

 

看護師1人の時給が1500円とし毎回1時間早めに20日間/月 出勤したとします。

1500円×20日間=30.000円(1人あたり)

 

これが1病棟20名のスタッフいるとします。

20名×30.000円=600.000円(20人あたり)

 

更に10病棟あるとします。

600.000円×10病棟=6.000.000円

 

もちろん病棟数や時給、前残業時間は人によって違いますが、安く見積もっても

 

1ヶ月6.000.000円を支払わなくてはならなくなります。

 

これを年間で考えると

12ヶ月×6.000.000円=72.000.000円

 

になります。

 

とんでもない金額ですよね。

 

更に後残業まで、払っていたら数億単位になることは予想さます。

 

こんなに病院側も払っていたら、大損失になるため、病院側も認めるはずがありません。

 

では、どうしたら前残業はなくなるのか。

 

前残業はなくなるのか。なくなったらどうなるのか

 

う”ぇる
う”ぇる

おそらく前残業を減へすことができても、なくすことは困難と言えるでしょう。

 

もし完全に前残業を廃止にするとしたら、看護師だけが改善しても無理があります。

 

医師や検査技師、レントゲン技師などあらゆる職種からの協力も得る必要があります。

 

そして、更にすべての業務を遅らせる必要があるのです。

 

そう。

 

システム自体をすべて見直さないといけないのです。

 

しかし、業務を遅らせれば、今まで1日10件やっていた手術が9件になってしまうかもしれない。

 

診察できる外来患者も50人だったのが、40人になってしまうかもしれない。

 

こうなると病院としても利益が生まれません。逆に減ってしまいます。

 

そして看護師も業務に取り掛かる時間は遅くなり、結局は後残業がながくなるのは確実と言ってよいかもしれません。

 

では、どうしたらよいのでしょう。

 

前残業をどう考えていくべきか。

 

前残業を申請しても手当としてもらうことができない。

 

前残業をなくせば後残業がながくなる可能性がある。

 

そして、例え前残業を廃止してもおそらく早く出勤する人はいるでしょう。

 

先程も書いたように前残業をする理由として「自分のため。」にする人もいるからです。

 

こうなると、前残業をなくすというよりも前残業を短くする方法を考えた方がよいかと思います。

 

前残業を減らすためには、申し送りを短縮することや短くするといった方法もありますが、

 

う”ぇる
う”ぇる

電子カルテもカスタマイズする!

 

これが有効ではないかとう”ぇる氏は考えます。

 

情報収集の時間を短縮させるのです。

 

前残業を行なう理由の多くは情報収取ではないかと思います。

 

この情報収集の時間さえ短縮できれば、前残業の時間をグッと減らすことが可能だと思います。

 

というより、実際にう”ぇる氏が実践し経験したからです。

 

電子カルテというのは情報を収集するために、さまざまな場所をクリックします。

 

これが結構、時間がかかってしまったり、なかなか開かなかったりしてロスします。

 

電子カルテを扱ったことがある人であれば感じたことがあるでしょう。

 

なのでこのクリック回数を減らすために、一画面で情報収集できるようにカスタマイズするのです。

 

バイタルサインはもちろんのこと、、記録、点滴、ケア内容、検査等、各病院にあったものに変更しパッ見た時にある程度のことが情報収集できるようにするだけで時間はかなり短縮になります。

 

この作業はもちろん看護師1人では困難です。

 

スタッフ同士で話し合いをし最適な方法を考え、業者や電子カルテに詳しい人に相談する。

 

そうすることでカスタマイズは可能となってくると思います。

 

後残業はどうようにしたら短縮できるか

 

いくら早く前残業をしたとしても予期せぬことが起きるのがこの看護師の仕事です。

 

多くの残務の原因は記録とされています。

 

記録を書きたくてもナースコールを対応や緊急入院、処置などが思い通りには記録に取り掛かれません。

 

記録は業務の中でも優先度が差ほど高くはありません。

 

そのため後回しにされることが多いのです。

 

そして、最終的に残るのが記録。

 

う”ぇる
う”ぇる

だから残務の原因が記録とされることも多いのです。

 

では、どのようにして有効的に記録を書いていったらよいのでしょう。

 

時間を有効的に記録していく方法

 

有効的に記録を書いていく方法は、まず記録を残さないということです。

 

先程の書いたように記録は後回しにされることが多いです。

 

これを後回しにせず、その場ですぐに書いてしまうことです。

 

これは電子カルテではないと難しいことかもしれませんが、電子カルテのメリットでもあります。

 

なんなら移動しながらも書く。

 

これができたら、もう怖いものなしです。

 

まだ電子カルテになれない人やまだ頭の中で書くことをまとめることができない新人さんとかには難しいことかもしれませんが、必ず慣れてきます。

 

それでも忙しくて記録が書けない時にはメモとしてポイントだけ書いていき、後でつなげて文章化できるようにしていきます。

 

これだけでもかなり短縮されます。

電子カルテを自分専用にカスタマイズする

 

これは電子カルテにもよるかと思いますが、個人でカスタマイズする方法です。

 

よく使用する言葉や文章を自分の定型文として電子カルテに登録しておく方法です。

 

例えば、

 

入院時や手術時のSOAPや計画の評価などです。

 

計画は個別性が重視されるので全員が全く同じというわけにはいきませんが、ある程度、定型文にしておけば、電子カルテを打つ必要はありませんし、ちょっと修正するだけで事足りることもあります。

 

そしてもう1つがセット項目を作ることです。

 

観察項目や看護処置、ケアといった項目を1つ1つ入力していくと時間がかかってしまいます。

 

ですが、ある程度ルーチン化されているのもであれば、セットとして作って一括して入力するので時間短縮につながります。

 

 

1日1日を振り返る事

 

これは自分のマインドの部分にはなってきますが、大事なことだと思っています。

 

ながい時間でなくていいです。

仕事した日は510分程度振り返るんです。

 

自分が1日仕事をしたことを振り返り、疑問に思ったことや反省点を振り返ります。

 

この看護職っていう仕事は「今日はこう動こう。」って思っていても人を相手にしているので思い通りに動けません。

 

必ずといってもいいほど予期せぬこと起きるのです。

 

なので、それに対応できるように自分の行動を振り返って修正するのです。

 

例えば

  • 「あの時、この順番で動いていたらスムーズだったかも」
  • 「初めからこれとこれを持ち歩いていれば取りに戻らなくてもすんだかも」
  • 「これをやっている間に次にこれをやっておけばもうちょっと早く終わったかも」

 

など、様々あると思います。

 

これを振り返り反省することで翌日につなげることが出来ます。

 

そしてまた振り返る。

この繰り返しです。

 

こうすることで、無駄な動きがなくなってきて時間が短縮し残業も減ってくるのです。

 

更に、できたことは自分で自分を褒めることも大切だと思っています。

 

自分なりに「今日は業務が進んだな、〇〇に気づけて良かったな」と思ったら

素直に自分を褒めましょう。

 

自分を褒めることはいろんな場面に対応が効くようになり自信にもなります。

まとめ

今回は「看護師の残務」について記事にしました。看護師には前残業は当たり前という風潮があります。しかし、どんなに前残業を行なったとしても残業代として支払われることは、残念ながら現時点ではほぼないでしょう。サービスとして働いているのが実情です。そしてこれから先も続いていくことだと思います。ですが、その中でいかにして前残業を減らしていくかは電子カルテという発展で可能になってもきています。これから先、みなさんが少しでも無駄な残業を減らしていけることを祈っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました