新人看護師の申し送りはこれだけ理解していば問題なし
こんにちはゔぇるです。
今回は「新人看護師の申し送り」について記事にしました。
まず新人ナースの難関とも言える申し送り。
「うまく伝えることがてなかったらどうしよう。」
「何か突っ込まれたらどうしよう。」
と、悩んだことはあると思います。
ですが先輩ナースもこの難関を乗り切ってきていると言っても過言ではないでしょう。
病院や科によっては申し送り方法は異なってきますが、今は電子カルテの導入や残務、業務量を考え、申し送りを廃止している病院も少なくありません。
しかし、まだまだ申し送り送りの制度が根強く残っている病院の方が多いでしょう。
申し送りは科によっても求められるものが違ってきます。
その科によって知りたい情報と知らなくてもよい情報があるのは何となく感じとしても、わかると思います。
しかし、新人ナースはまだ、そこが理解することができず悩むことが多い。
しかし、ゔぇる氏からすればそんなのは当たり前と思っています。

最初から申し送りがうまい人なんていない。
先輩ナースもそうだったはずです。
そうです。
結局は慣れるしか方法はありません。
ですが、その慣れる間、申し送り方法を自分の中でルーチン化してしまえばいいのです。
申し送りのコツ
では、どのようにやるか。
簡単です。
バイタルサイン、そして頭から足先に向かって順番に申し送ればいいのです。
これをルーチン化してしまえばいいのです。
しかし、ここで注意しなけばならないのが疾患によって不必要な情報は削除するということです。
頭から足先まですべて申し送りしていたら時間もかかるし、申し送りしている自分も、聞いている相手も訳がわからなくなります。
なので疾患の部位から下に向かって申し送りをすると良いでしょう。
例えば
- 頭の疾患の場合
頭から下に向かって申し送る。
(意識レベル➔上肢の動き➔体幹の神経障害➔排泄機能➔下肢の動き)
- 胸部の疾患の場合
胸部から下に向かって申し送る
(胸部痛➔背部痛➔腹痛➔排泄回数➔下肢の浮腫)
- 腹部の疾患の場合
腹部から下に向かって申し送る
(腹痛➔腸蠕動音➔排泄回数)
- 骨折の場合
骨折部位から下に向かって申し送る
(疼痛➔腫脹➔熱感➔麻痺➔可動域)
など
これがすべてというわけではないですが、まずはこういった形でシンプルに考えていきましょう。
ここからその患者の症状とトータル的に考えていけばよいのです。
実は考え方としては至ってシンプルなんです。
重症度が高い患者、手術患者は、観察することも多く、申し送りも大変かもしれません。
ですが考え方としては同じです。
う”ぇる氏も以前ICUにいましたが、この方法で申し送りをして、「わかりやすい申し送り」と何度もお褒めの言葉ももらったこともあります。

確かに申し送りを難しくしてしまっているところがある。
以前は電子カルテと言うのもが存在していないため、どこでも情報がとれるという環境がなかったのは確かです。受け持ちナースが患者カルテを持っていると情報が取れなかったりすることもあります。
そのために、細かく申し送りをする傾向が根強く残っています。
しかし、今の時代は電子カルテの導入により、どこでも患者情報を収集することができます。
もう情報収集の時点である程度、患者を把握することができるのです。
そのためカルテに書ききれなかった補足事項ぐらいしかないのです。
実際にう”ぇる氏の病棟では申し送りがありません。
その方がメリットも大きいからです。

でも、そうもいかないのが新人時代
そうなのです。
新人時代はしっかりと患者を把握しているか、先輩ナースもあえて質問をしてくることもあるでしょう。
ですが、独り立りする前に必ずプリセプターなどの指導者という存在がいます。
不安であればプリセプターや先輩ナースの前で一度申し送りをしてみたり、聞くことはもちろん大切です。
独り立ちする頃には多少申し送りにも慣れてきます。
そこからはトータル的に考えて申し送りをすることも必要な技術になってきます。
先程の例のように
- 頭の疾患の場合
頭の疾患の場合頭から下に向かって申し送る。
(血圧➔脈➔体温➔意識レベル➔瞳孔➔顔面下垂)
(呼吸回数➔Spo2➔副雑音➔胸郭の動き)
(上肢動き➔麻痺レベル➔知覚鈍麻)
(体幹の神経障害➔麻痺レベル➔知覚鈍麻)
(排泄機能➔失禁の有無➔回数や性状)
(下肢の動き➔麻痺レベル➔下垂足)
- 胸部の疾患の場合
胸部から下に向かって申し送る
(血圧➔脈➔体温➔胸部痛・背部痛・腹痛の性状)
(呼吸回数➔Spo2➔心雑音➔副雑音➔痰の性状)
(排泄回数➔尿量➔下肢の浮腫)
- 腹部の疾患の場合
腹部から下に向かって申し送る
(血圧➔脈➔体温➔Spo2➔嘔気・嘔吐➔腹痛➔腸蠕動音➔排ガス➔排泄回数)
- 骨折の場合
骨折部位から下に向かって申し送る
(疼痛➔腫脹➔熱感➔神経麻痺➔しびれ・知覚鈍麻➔可動域)
といったバイタルサインと関連する部位、症状ををひっくるめながら申し送りを意識すると良いでしょう。
更に検査データーなども入れて申し送りできたら尚、最高です。
最初はバイタルサイン、疾患の部位から下を申し送る。
これを意識して行なっていきましょう。
ここからは申し送り廃止のメリットとデメリットを記事にしたいと思います。
先程も書いたようにう”ぇる氏の病棟では申し送りを廃止にしました。
もちろんメリットがあったからです。
申し送り廃止のメリット
申し送り廃止のメリットとしては
- ナースコールへの対応がしやすくなる。
- 業務に取り組みやすくなる
- 電話対応がしやすくなる
- 残業時間の短縮
- 医師、各部署の対応がしやすくなる。
- 余裕が持てる
- 声の掛け合いが増える(コミュニーケーション)
といったことがあげられます。
結局、申し送りを聞いていても、記録から情報を取っている内容をだったり、自分の受け持ちしか聞いていなかったり、医師、電話などの対応で申し送りが聞けずに待たせてしまったりと多々あったのです。
ですが、申し送りを廃止することですべて解消されていったのです。特に業務に取り組みやすくなり、残務が減ったことは大きかったです。
続いてデメリットです
申し送り廃止のデメリット
申し送り廃止のデメリットは
- 記録だけでは患者の把握ができているのか不安になる
- 人前で話す機会がなくなり、緊張しやすくなる。
- 記録を書き忘れてしまうと抜け漏れになる。
などがあげられました。
「記録だけでは患者の把握ができているのか不安になる。」「記録を書き忘れてしまうと抜け漏れになる」という点で不安になってしまう場合には、そこだけに絞って申し送りをすることもあります。
それでも、数分で終わるため、業務には支障は出てはいません。
一番は「人前で話す機会がなくなり、緊張しやすくなる。」ということです。
新人時代、申し送りというのは少なからず緊張があります。

申し送りを失くすと「人に伝える。」「わかりやすく説明する。」などアウトプットが減る。
う”ぇる氏は自分の経験、知識、技術をより多くアウトプットすること自己の成長につながると思っています。
申し送り廃止はその機会をなくしてしまったと思うこともあります。
しかし、これはう”ぇる氏だけの考えであって、スタッフトータル的に考えてもメリットの方が大きと感じています。
まとめ
今回「新人看護師の申し送り」について記事にしました。新人時代の申し送りは業務を行なっていく中で、1つの難関といってもよいでしょう。ですが、記事にしたことを基本ベースとしてそこからオリジナルを作っていけば難しいことではありません。大丈夫です。できるようになります。う”ぇる氏もこれまで何人もの新人ナースを見てきましたが、みんなできるようになっています。今の新人ナース、これからナースとして働いていく人は「申し送りが怖い」といった風潮を失くしていけたらいいですね。申し送りのメリット、デメリットも記事にしているので、今後お役に立てたらと思います。
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